第3回モンゴルを食べる 変幻自在!夏のミルク製品

夏の豊かさの象徴!モンゴルの「白い食べ物」

こんにちは、食記事担当yukiです(^^)今回はモンゴルの「白い食べ物」…乳製品について紹介したいと思います!

遊牧民の家庭では夏には乳製品を、冬には肉を食べるのが元々の習慣だったそうです。「赤い食べ物」と呼ばれる肉に対して、乳製品は「白い食べ物」と呼ばれます。

夏の期間(6~8月)は毎日朝と夕方に家畜の乳搾りをして、その乳をいろんなものに加工します。乳搾りは主に女性の仕事ですが、家畜の数が多い家庭では男性陣も総出で手伝います。

モンゴル遊牧民家庭の乳製品の加工技術はすばらしく、自然との共存!という感じがすごい伝わってきます。

モンゴルで作られている乳製品の全てを紹介することは難しいので、今回はよく食べられるものを中心に見ていきます。それでは、加工する順番に乳製品の紹介をしていきまーす!

①スー:乳

最初はもちろんミルク!モンゴルでは主に5種類の家畜(五家畜)が飼われています。個人的に搾りやすい順にヤギ、牛、ラクダ※、羊、馬です。

※ラクダは背が高いため、絞る時に片足を上げてバケツを支えなければいけません(写真↓参照)。その点では搾りにくいですが、ラクダの乳は大きくて柔らかいので個人的に搾りやすい印象です(^^*)

先ほど述べた通り乳搾りは主に女性の仕事で、小さい子どもからおばあちゃんまで総出でおこないます。写真↓は乳搾りをおこなう前に、みんなでメスとオスのヤギ・羊を分けているところです。メスだけを集めて絞ったほうが効率がいいですからね◎

それぞれが小さなバケツを手に持ち、自分のバケツがいっぱいになるまで搾ったら大きいバケツに移します。その時に布で濾して不純物を取り除きます。

乳搾りが終わった後、大きな鍋に移して煮沸消毒をします。ここで出来たホットミルクを朝ごはんの時や寝る前に飲ませてもらいましたが、ものすごい濃厚でした!

②ウルム:ほんわか甘い! バター/クリームのようなもの

牛乳を鍋で直接温めたりレンジでチンしたりすると薄い膜が張りますよね。そのもっともっと分厚いものがウルム(↑写真右下)です。

①の段階でできたホットミルクをバケツに移し、風通しのいいところに置いておきます。しばらくするとそのバケツに厚さ1cmほどの膜が張ります。これがウルムです。

乳脂肪をたくさん含んでいるからこそできる代物で、日本で身近に手に入る牛乳では作ることはできません。そもそも日本は湿度が高いので、夏に常温で置いておいたら腐ってしまいますしね(^^;)

これをパンにつけて食べたりスーテーツァイ(塩入りミルクティー)に入れて飲んだりします。バターとクリームの中間のようなイメージかな。病みつきになる美味しさです!!

③タラク:ヨーグルト

日本で食べるプレーンヨーグルトにとても近いです。味は少し酸味が強いかな。砂糖を入れて飲むと美味しいです。

モンゴルでは「イデフ:食べる」ではなく「オーフ:飲む」という言葉を使います。このことからもわかるように、一般的に遊牧民の家庭で作られているタラクはトロトロしていて、スプーンで食べるよりお椀から直接飲むのが主流な感じがします。

食べたら眠くなると考えられていて、寝る前によくすすめられました。

④ビャスラク:カッテージチーズ/ナチュラルチーズのようなもの

ウルムを取り除いたスー(ボルソン・スー)を少し置いておいて布袋などで濾すと白いものが残ります。それを布で包んだものを板の間に挟み、上に石などの重しをのせて水分を抜いたら出来上がりです。色は少し黄色っぽく、弾力の強いチーズです。

上の写真のようにゲルの屋根の部分などに干して乾かします。

⑤アーロール:酸っぱくて硬いチーズ

よく見かける乾燥したチーズです。保存がきくのと持ち運びもしやすいので、ウランバートルに帰る時にお土産にもらったり、小腹が空いた時のおやつに食べたりしていました。

最初に食べた時は酸っぱくて苦手でしたが、その酸っぱさに中毒性があるのかちょこちょこ食べるうちに好きになってました(^^)

⑥アイラク:馬乳酒

必ずしも馬のミルクじゃなくてもいいそうですが、本来は馬のミルクで作ります。牛の皮に馬乳を入れて数千回、数万回と撹拌させて作ります。馬を中心に育てている家庭のアイラクは味がとても濃くて美味しかったです。

「馬乳酒」に「酒」という字が含まれていますがアルコール度数は1〜3度ほどと低く、モンゴル人は子どもの時からよく飲むそうです。長距離バスで移動する時に1.5Lのペットボトルに入れて持ち込んでいる人も見かけました。

⑦アルヒ(シミーンアルヒ):清酒

アイラクを蒸留させたお酒です。ほんのり羊の香りがします。モンゴルではロシアから輸入されるウォッカがよく飲まれています。それにも似てるからか重宝されているように感じます。

さあ、いかがでしたでしょうか?気になる乳製品はありましたか?今回紹介したのはごくごく一部で、モンゴルには他にも20種以上の乳製品があるとも言われています。家畜によっても家庭によっても味が異なるので、いろいろな乳製品に挑戦してみてくださいね♫

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yuki
「食」記事担当yukiです!趣味は旅、カメラ、ツーリング、家事、などなど。モンゴルに行ったら遊牧民のゲルにお邪魔して、羊や牛の搾乳をしたり馬に乗らせてもらったりしてます。モンゴルの伝統的な肉料理から都会のおしゃれカフェまで、いろんなジャンルの「食」について紹介していきまーす(^^)
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