モンゴルで言い伝えられていることわざ・慣用句を集めました。
随時追記していきます。
※ことわざと慣用句の分類がもしかしたら違う場合があるかもしれません。ご指摘いただければ幸いです。
モンゴルのことわざ
馬
- モンゴル人は馬上で育つ
- モンゴル人の足は四本
- 良き友は石の要塞より力強く、駿馬は大鷹よりも早い
- 良き人は言葉ひとつで、駿馬は鞭ひとつで
- 駿馬は耳に、英雄は目に
- 男の勇気、鞍つき馬の能力
- 男の胸の内、鞍つき、くつわ付きの馬がかけめぐる。女の胸の内、鍋やカマドがかけめぐる
- 男は草原に死に、牡馬は故郷を離れて死ぬ
- 鞍のないのは昼の乞食、妻のないのは夜の乞食
- 美しい娘は家の飾り、駿馬は男の誇り、針葉樹は山の飾り
- 病気をなおすには駿馬に乗れ、心を清めるには山に登れ
- 馬群にアズラガがいなければ、群れができない
- できないことは、二歳の斑馬にも言うな
- 立派な男は言葉一つで、駿馬は鞭一つで
- 暴れ馬は暴れ馬、駿馬は駿馬
- 勇気は断ち切れない、駿馬の足は疲れない
- 馬上でたてた国を馬上から治めてはならない、馬から下りて治めよ
- 駿馬には乗り手が多く、良き男には友が多い
モンゴル人の生き様
- 勇気のある者には力があり、目的のある者には道がある
- 男が目的を達しなかったら女の特性を身につける、牡馬が跳ねることをしなかったら牝馬の特性を身につける
- 男に勇気があれば、狼が失禁する
- 勇気のない者に道のりは遠く、信仰のない者に仏は遠い
- 臆病者は千回死ぬ
- 臆病者は馬を暴れさせる
- 血を惜しむより、涙を惜しめ
- 無口な人、内に力あり
- 言葉少なめの人、土台を持つ
- 言葉は少ない方が、牛は多い方が
- 多い言葉に収穫は少なく、少ない言葉に損害は少ない
- 言葉を追うより、牛を追え
- 言葉をなくす(失言)より、牛をなくした方がいい
- 大声は悪人のしるし
- 去勢馬は逃がしても捕まるが、言葉は出したら捕まらない
- 男は言葉に達しなければ、胸におさめる
- 真実の言葉はバター
- 男は言葉に、女は乳製品に
- モンゴル人は言葉で、中国人は文字で
- 自分の故郷に骨を置け、他人の土地では名を守れ
- 男は家庭を持たず、去勢馬は囲いを持たない
- 他人の考えで戦って勝つより、自分の考えで戦って負ける方がまし
- 男の喜び、無人の大平原
- 年上の妻を持つのは幸運
- 良酒に顔が赤らみ、美女に国が崩壊する
- 二人仲良ければ鉄柵のごとし、二十人仲悪ければ壊れた囲いに同じ
- 食事で最上のものは肉、仕事で最高のものは牧畜
- モンゴル人は家畜のお陰、モンゴルゲルは綱のお陰
- 一族の仲違いは、他人のえじき
- 熱い肉のひとつかみ、角張った骨のひとかけらで
- しとしと降る雨は服にしみ通り、噂話は人を惑わす
- わるく生きるより、よく死ね
牛・羊・ヤギ・ラクダ
- 天をラクダに監視させ、大地を豚に監視させる
- ラクダは急な崖を怖がるので、必ず広い平原に向けて座らせる
- 乳の出ない羊は縛られたがる、経の読めない小僧は寺に行きたがる
- 失踪した家畜は他人に聞け、学問は自分で磨け
- テヘ(野生の牡山羊)の角が天に突き当たり、ラクダの尻尾が大地に届く
- どんなものも珍しいうち、山羊の肉も熱いうち
犬
- 他人の犬が良犬だといっても、私の家の家畜は守らない
- 犬はしっぽを、しっぽは毛塊を
- 王侯の死は集会で、犬の死は壁際で
- フェルトを作るのに子供と犬は役立たず
- テーブルの上の犬の頭は大地に転げ落ちる
自然
- 雨が降らなければ降ったところに行け
- 春は飢え、秋は満腹
- 夏のない年はない、客の来ない家はない
- 夏に休むな、旱魃に慌てるな
- 夏は集めて、冬は食べる
- 善き者と交われば月の光、悪しき者と交われば蛇の毒
- 昇りはじめの月の色は、母が秋に乳脂から作ってくれたバターのように薄黄色、空に昇りきった月の色は母が冬に鉄鍋に入れて凍らせた乳のように白い
- 天にふたつの太陽なく、地に二人の大汗住めず
- 寒気の口が向こうを向いて、馬乳酒袋の口がこちら側を向く
- 上天に太陽と月のふたつ、地上に大汗と副王の二人
お金
- 金持ちは狡さを持ち、貧乏人はあだ名を持つ
- 金持ちの子は金に、熊の子は穴に
- 金持ちの手から物をもらうのは、虎の口から肉を取るのと同じ
- 金持ちになると、傲慢な心を学ぶ
- 金持ちの馬は遠出に耐えられない
- 王侯と一緒になるより、犬と一緒になった方がまし
- 気にくわない王侯につくより、子ラクダの尻を守る
- 貧乏人には主人が多い
- 貧乏人の苦しみは三十倍
モンゴルの慣用句
- あぶみを外す(目的地に着く)
- 馬がいい(運がいい)
- 馬が千頭になると乗る馬がなくなる(ケチになる)
- 馬を見てくる(用をたしてくる)
- 白色で悪いものは雪
- 一年のように長い一日で、ガラスのような黒い茶を飲む(3.4月の厳しい時期)
- 牝馬を捕らえる馬乳酒を作る
- おしゃれ者の死は春と秋
- 黄金の秋
- ひと秋は、三つの春より価値がある
- 肉よりいい食べ物はない
- 肉というと頬が膨らむ
- 肉それぞれにしきたりあり
- ラクダはゴビの飾り
- 隊商には四十男と四歳ラクダ
- 手綱を伸ばす
- あぶみを伸ばす(長旅へでること)
- 手綱が長い(先見性がある)
- 骨がふたつに分かれる(子供が生まれる)
- ノミを殺すのに山刀を出す
- 人は自分の素性を知らなければ狼と同じ
- 困難に遭って、熱い石をなめる
- 雲がぶつかれば雨、言葉がぶつかれば口論
- 蛇のまだらは外に、人のまだらは内に
- 山に鹿もいなくなり、乗る馬もいなくなる
- 人に年長あり、着物に襟あり
- 大悪人は小悪人にとっては王様、小づちは杭にとっては王様
- 人はそれぞれ、馬すべてが駿馬ではない
- 食っても狼、食わずとも狼
- 前についている耳より、背後の角
- まるで牛の腎臓のよう(ばらばらのようでいて無関係ではないこと)
- 国のために野ネズミが首をつって死ぬ
- 過ちをしなければ、それは大汗
- 牛、馬の脛の骨は四本(無駄なことは考えるな)
- 魔法の宝石(馬のこと)
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