モンゴル料理

第1回モンゴルを食べる ベストオブ羊肉

羊肉のベストな食べ方

今回はみんな大好き「食」についてです(^^)食べるの大好きyukiがお送りしまーす!

モンゴルでは「肉=〇〇」

モンゴル料理といえば何を思い浮かべますか?

……そう、羊肉です!!

遊牧家庭では羊はいわば「必須家畜」です。私もこれまで10軒ほどゲルにお邪魔しましたが、ほとんどの家庭で羊を飼っていました。

日本には羊特有の匂いが苦手という人も多いですが、モンゴルのものは臭くありません。特に遊牧民の家庭の羊肉は新鮮ということもあって、臭みが全く感じられないんです。

実は私はもともと羊肉が苦手で、今まで好んでは食べてきませんでした。日本では羊肉はあまり身近じゃないですしね。

モンゴルでは放牧地域によって羊肉の味が違うといいます。よくゴビ地方(砂漠地方。ざっくりといえばモンゴルの南部)で育った羊の肉が美味しいと聞きます。ゴビ地域の植物を食べてるからだとか、厳しい環境で育つからだとか。

モンゴルは日本の4倍もの広さがあるので、羊たちもストレスフリーな環境でのびのびと暮らせるのでしょう。運動量も多いので、どちらかというと筋肉質で引き締まっています。

霜降りなど脂ののっているお肉も美味しいですが、噛みごたえのあるお肉もいいですよね。硬めのお肉がお好みの人にはモンゴルの羊肉は特にオススメです!

実際、モンゴル料理に使われている肉には羊肉が多いです。ゴアンズ(大衆食堂)にはさまざまな料理がありますが、豚肉や牛肉と書かれていない限りたいてい羊肉が使われています。そこで今回はこれぞモンゴル!というモンゴルを代表する肉料理を紹介したいと思います!

みんなで食べるおもてなし料理「ホルホグ」

圧倒的に人気なのがこれ!ホルホグ(羊肉の石焼蒸し)です。

本来は来客が来た時など特別な時に作られます。このために羊を半頭〜1頭使います。

片手で握れるぐらいの丸い石を集めてきて炎に入れアツアツにすることからこの料理は始まります。

容器(牛乳を入れる銀色の入れ物)を用意し、これに骨つきの羊肉と熱々にした石、塩、人参・じゃがいも・玉ねぎ・キャベツなども一緒に入れます。

容器がいっぱいになったら蓋をして大きくシャッフル。そのあとさらに容器ごと火にかけます。容器の中からも外からも加熱させられるということですね。

そのまま1〜2時間でしょうか、火加減を見守りながら待ちます。

すると、密閉されていた容器の中では羊肉が蒸し焼きにされ、野菜の水分や肉汁も出てきて最高の汁もできます。どの肉も骨つきなので小刀片手に剥がして食べていきます。もちろんかぶりつくのもアリ。

うまーーーーし!!!これぞ肉!って感じです。肉はもちろん美味しいんですけど、合間に食べるキャベツがこれまた最高なんですよね。

肩甲骨の間の肉はよく使う筋肉があるところで特に美味しい部位なので「肩甲骨は70人で(食べる)」といってみんなで分けて食べます。頭はバーナーで焼いて食べました。頬の肉とか舌とかまで美味しいんですよ…!モンゴルでは余すとこなくほとんど全部いただきます。

ちなみに、遊牧地域でなく都市のアパートなど定住していて家畜を飼っていない人々は、普通の鍋を使って蒸しホルホグを作ります。

これももちろん美味しいですが、チャンスがあれば是非草原ホルホグを食べてみてください!青空の下で食べるのがまた格別です!!

二度美味しい内臓料理「ゲデス」

次に紹介したいのがゲデス(内臓の塩茹で)です。

実は、ホルホグを作るのは羊を解体した次の日です。当日は内臓料理をします。遊牧民の家庭には冷蔵庫なんてめったにありません。日本とは違って空気が乾燥しているので、肉はゲルの内部に吊るしておけばしばらくは保ちますが、やっぱり内臓はそういうわけにはいかないんでしょう。その日のうちに全部茹でちゃいます!

羊を捌き内臓が出された瞬間から女性陣はそれを洗い始めます。男性陣が解体作業をしている横で胃や腸、ハチの巣、肺などなど内臓という内臓を水で洗って汚れを取っていきます。ハチの巣はひっくり返して小刀でこそいでいきます(写真左下)。

血液もお椀ですくって小麦粉やニラなどと合わせて腸に流し込んでソーセージにします。そのソーセージや内臓をことことことこと塩茹でします。

そのゲデス料理の新鮮なこと!!

日本で食べるレバーのように臭みがなく、どの部位も少しずつ味見しました。私はもともと内臓系は苦手でしたが、いざ食べてみるとどれも美味しかったです。

ソーセージも腸の脂肪と相まって美味。なんといっても新鮮・茹でたてが美味しさの秘訣でしょうね。

基本手で食べるので、食べ始めると両手はベトベト(笑)ゲデスを食べるときは写真におさめられないのが難点です(^^;)

内臓を茹でたあとの汁にお米を入れておじやを作ってもらったんですが、これがまたまた絶品でした。ちなみにゲデスを全部食べきれなかったら、ホーショール(揚げ餃子)の具になります。二度どころでなく三度美味しいですね(^^)ホーショールはまた次回の食記事で紹介します♬

最後に

以上!今回は羊や羊肉のちょっとした知識や、モンゴルを代表する「ホルホグ」「ゲデス」という2つの料理について紹介しました。

最後に注意点です!今回取り上げたホルホグは基本的に夏〜秋に食べられます。冬は寒すぎて外で解体できないことと、牧草がないので羊たちが肥らないためです。美味しいホルホグはぜひ!夏の!青空の下!草原の真ん中で!ご賞味あれ〜〜〜〜(*^^*)

以上、Yukiがお送りしました!個人のブログ(TABI SUKI YUKI)にもゆったーり記事をあげているので覗いてみてください♬

 

モンゴルを食べるシリーズ

第3回モンゴルを食べる 変幻自在!夏のミルク製品

https://mongol-info.com/post-491/

yuki
「食」記事担当yukiです!趣味は旅、カメラ、ツーリング、家事、などなど。モンゴルに行ったら遊牧民のゲルにお邪魔して、羊や牛の搾乳をしたり馬に乗らせてもらったりしてます。モンゴルの伝統的な肉料理から都会のおしゃれカフェまで、いろんなジャンルの「食」について紹介していきまーす(^^)

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