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夏のモンゴル遊牧民お母さんの1日の仕事内容

2017/08/22

今回は、ゆうすけさんの奥さんで3児のわんぱく坊主たちの母である、ナイガーエクチ(エクチ:お姉さん)の1日を追いました。

朝のお仕事①乳搾り

起きてゆうすけさん家族のゲルへ。子どもたちはまだ寝ている様子。ナイガーエクチは起きていて、ふたりで話しながら雨が上がるのを待ちます。8時ごろに雨が止み、ナイガーエクチの後について牛の乳を絞りにレッツゴー!

飼っている家畜は地域や家庭によってもまちまちです。ここでは牛、馬、羊、ヤギがいますが、搾乳するのは牛だけ。乳製品を作って売っているわけではないので、自分たちが消費する分を得られればOK。それに、子どもたちも小さいし労働力が少ないというのも理由の一つかも。

私が一頭の牛を搾乳している間に、ナイガーエクチは5頭も6頭も絞っていきます。雨が降り出したところで搾乳も完了!ゲルに戻ります。

ナイガーエクチのバケツ(左)と私のバケツ(右)。精進しよ。

朝のお仕事②朝茶の用意

ゲルの中心にある暖炉に火をおこし、水を沸かし、搾乳した牛乳でスーテーツァイ(塩入りミルクティー/乳茶)を作ります

9時過ぎに朝食。朝食はボールツォク(小さい揚げパン)やパンにウルム(牛乳の上澄み。乳脂肪の多いクリーム。これが美味)を付けたもの。夏の遊牧民のお決まり朝ごはんです。

その後、スーテーツァイを作った後の鍋に先ほど絞った牛乳を入れ、沸騰直前まで混ぜます。その後、前日のタラク(ヨーグルト)の残りをスターターとしてその鍋に少々入れ、更にかき混ぜます。

これを風通しのいいところに置いておいたら、いつの間にかタラクが完成してます。自然の力と人間の知恵すごい。

靴が雨に濡れたので寒がっていると、ゆうすけさんとオーガナーがお客さん貸し出し用のブーツを取りに行ってくれました。
これは、2年前にも借りた、私の足にぴったりなブーツ…!

雨が降っている間、ゲルの中で子どもたちと折り紙をして遊ぶ。

雨が上がって子どもたちは外に出て遊び、私とナイガーエクチはお昼寝。

1時間後に起きて再び子どもたちと遊びます。

手繋いでくるのキュンキュン!!

子犬が遊ばれたい放題。

お昼のお仕事:家事各種

12:30〜15:30はオーガナーと馬に乗って羊・牛追いに行きました。これは男性の仕事で、自分の家畜がどこにいるか、盗まれたり怪我してたりしていないかをチェックするためのお仕事です。

オーガナーと馬の上で冗談を言い合ったり、新しい言葉を教えてくれたり。毎年ちょっとずつ仲良くなるの嬉しい〜〜.

3年前に初めて会った時はほとんど喋らんシャイボーイやったのに。モンゴル人は馬の上だとよく喋るっていうのは事実みたいです

私たちが出かけている間、ナイガーエクチは服を洗ったり、食器を洗ったり、ご飯を作ったりしていたみたいです。「てか、密着できてないやん!」っていうツッコミは心に留めてください。

普段他にやることとしては、暖炉の肥料となるアルガル(乾いた牛糞)拾いもしますが、いかんせん雨続きで拾えないとのこと。

また、朝絞った乳で乳製品を加工してアールツ、アーロール、ビャスラク(全てチーズの一種)などを作ります。

アーロールを乾燥させてるところ。晴れてたらゲルの屋根に干すんだけどなぁ。

夜のお仕事

19時にごはん(ボダータイ・ホールカ/焼き飯)を食べて再び子どもたちと遊ぶ。

お母さんの1日は、晩ごはんを作り、後片付けをし、子どもたちを寝かしつけて終わります。

個人的な認識ですが、お母さんのお手伝いで一番良いのは、子どもたちと一緒に遊ぶことだと感じました。2歳の双子と3歳の男の子を相手にしてたらやることもできないでしょう。
男性陣も家畜の世話をしないといけないので、ずっとゲルにはいられない。子どもたちはよく遊び、よく喧嘩し、よく泣くので、その面倒を見るのが結構助かるんじゃないかなーと思いました。

yuki
「食」記事担当yukiです!趣味は旅、カメラ、ツーリング、家事、などなど。モンゴルに行ったら遊牧民のゲルにお邪魔して、羊や牛の搾乳をしたり馬に乗らせてもらったりしてます。モンゴルの伝統的な肉料理から都会のおしゃれカフェまで、いろんなジャンルの「食」について紹介していきまーす(^^)

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